絶望の世界 光と影の世界  〜僕の日記・迷走編〜  サキの日記   第2章 「再始動」 -------------------------------------------------------------------------------- 第五節 「接触」 8/22 晴れ 「希望の世界」にアクセスすると管理人のsakkyさんが向かえてくれました。 sakkyさん。私と名前が似ててなんだか嬉しいです。最近リニューアルしたらしいことが書いてありました。 何故「希望の世界」に懐かしさを感じてしまうのか私にはわかりません。そして何故、悲しくなるのでしょうか。 掲示板に行くと名前の欄に「渚」と既に書いてありました。「希望の世界」では私は「渚」になるのでしょう。 挨拶をして今日の所はおしまいにしました。sakkyさん、何か返事をしてくれるかな。 なんだかドキドキします。 8/23 晴れ 「希望の世界」に「K.アザミ」が書き込んでました。「初めまして」だって。アザミ!来てくれたんだね! 身体はバラバラになってしまったけど、アザミの意志はまだ生きてる!嬉しい。アザミがいてくると心強いよ。 でも「K」って何なんでしょう?何かの英語の略かな?Keep?Kind?なんか違うな。K・・・・・K・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・「Killed」。殺されたアザミ。そっか。こっちのアザミはオクダに殺されちゃったんだよね。 だけどあっち側・・・・・・「希望の世界」の方では意志が生きてる。少し寂しいけど私は全然平気だから。 また一緒に遊ぼうよ。 8/24 曇り sakkyさんが返事をしてくれました。三木という人も書き込んでました。色んな人がいて楽しいです。 三木さんは「やっと来てくれましたね」とだけ発言してます。誰に向かって言ってるんだろう?ひょっとして、私? 私が感じた懐かしさ、三木さんの発言、やっぱり私は「希望の世界」に来たことがあるのかな?思い出せない。 病院で目覚める前の記憶は相変わらずポッカリと抜け落ちたままです。このまま一生戻らないかもしれない。 ・・・・・・戻らなくったって構わない。私は今新しい世界で生きてる。それで充分だよ。 辛い思いはもう、嫌。 8/25 晴れ K.アザミが私に話しかけてくれました。「ここでは自分に正直になるべきですよね。渚さんもそう思いません?」 律儀に「さん」付けしてくれてます。アザミ、私もそう思うよ。「本音で話しあえるのっていいよね。」 私もちゃんとレスしておきました。本音で話し合う・・・・・・。書き込んだ後、私は少し不安になりました。 本当に?本当にみんな本音で話してくれてるのかな?私とアザミはちゃんと自分の姿をさらけ出してる。 sakkyさんは?三木さんは?信用しても大丈夫なんでしょうか。私の中の何かが訴えてきます。 シンヨウスルナって。 8/27 晴れ 今日はお母さんから電話がありました。今度ワタベさんという人が面会に行くので会って欲しいとの事です。 別に会うのは構わないけど・・・・なんでその名前を懐かしく感じてしまうんでしょうか? 「希望の世界」と同じ響きを持ってるように思えます。またあの感じ。私はワタベさんに会ったことあるのかな? 目を閉じて体中の神経を研ぎ澄ましてみました。身体に染み込んだ記憶の中にワタベさんは・・・・・・ 居ない。少なくともこの身体はワタベさんという人との接触は体験していません。断言してもいいと思います。 私は、ワタベさんに会ったことがない。 8/29 晴れ ワタベさんが面会に来ました。思った通り見た事のない顔でした。彼女も私の顔を知らなかったらしいです。 お互い「初めまして」と挨拶した後、ワタベさんは話し始めました。 「あなたがサキさんね。あなたが記憶を失う前の日記、見せてもらったよ。はっきり言って、凄くショックだった。」 「正確にはあなたと、あなたのお兄さんの日記・・・・ごめん、嫌なこと思い出させちゃったかな。」 「でもね、一番ショックを受けてるのは『渚』さん・・・あなたのお母さんだから。」 「今はあなたが『渚』さんだけど、それはクッキーのせいで・・・説明すると長くなる事なんだけどね。」 「私はあなたを『サキ』さん、あなたのお母さんを『渚』さんって呼ばせてもらってるの。」 「私が会いに来たのはね、今『希望の世界』を管理してる『sakky』が誰なのかを知りたいから。」 「自己紹介が遅れたね。私は『希望の世界』では『三木』って名前を使ってます。」 「でも最近『三木』って名前を他の誰かが勝手に使ったりしてるの。私はそれが誰なのかも知りたいのよ。」 「今のあなたにはわけがわからないかもしれないわね。今日はとりあえず私の存在を知って欲しかったの。」 「夏休みが終わるまでにもう1度来るね。いいでしょ?」 私はいいですよ、と答えました。私もこれだけでワタベさんとの関係を終わらせるのは嫌でした。 今日のワタベさんの話は私にはほとんど理解できないものでした。けど、とても重要な事であると感じました。 他にも私にはわからない話を一方的に話した後、ワタベさんは帰っていきました。 私はベットの下からアザミを取り出し、そっと語りかけました。私の周りで色んなことが動き始めてる。 なんだか怖いよ。 8/31 晴れ またワタベさんが来ました。今日も私にはわからない事を話して帰っていきました。 今のsakkyが誰なのか。最近現れたもう一人の三木。K.アザミ。ワタベさんはアザミを知らないみたいです。 ワタベさんの話によると、ワタベさんは私のお母さんの代わりに色々動いてるそうです。 「渚さんはそっとしといてあげたくて。」と言ってました。私は何故そんな事をするのか聞いてみました。 日記のせいだと答えてました。「あの日記を読むとね、ほっとけないのよ。あたなと、あなたの『希望の世界』を。」 私はその言葉の意味を理解することはできませんでした。けど、私は確実に何かに巻き込まれてる。 それだけはわかります。 第六節 「信用」 9/1 晴れ 今頃「外」では学校が始まってることでしょう。そういえば毎年この日には防災訓練なんてしてたっけ? そんな事実があった事はなんとなく覚えてる。けど、具体的にそれを行ってるイメージは沸いてきませんでした。 ワタベさんが電話で「今度こっちから仕掛けるから。サキさんは私以外の人を信用しないでね」と言ってました。 私はワタベさんをあまり信用してませんでした。だからそう言われた後私はどうしたらいいかわかりませんでした。 でもK.アザミが掲示板に「一人じゃ何もできないでしょ?」と書き込んでたので考え直しました。 確かに一人じゃ何もできないもんね。わかった。私、決めたよ。ワタベさんとアザミだけを信用する。 それでいいよね。 9/2 晴れ ワタベさんが何をするつもりなのか私には想像がつきません。仕掛けるって言ってたけど・・・・。 「希望の世界」には今日は誰も書き込んでませんでした。sakkyさんも最初だけだったな。何やってるんだろう。 sakkyさん。どんな人なのかな。私はsakkyさんの姿を想像してみました。うまくいきませんでした。 何も浮かんでこない。こんなの初めてです。思い出せないとかイメージが沸かないとかじゃありません。 頭の中に何も現れてこないんです。影の中に埋もれたまま、光のある方へ出てこようとしないみたい。 不思議な感覚です。 9/3 曇り 今日も「希望の世界」には誰も来てません。みんなどうしちゃったんだろう?アザミまで来ないなんて。 妙にしん、としてる気がします。こんな時ふさわしい言葉があった気がするな。なんだっけ? それはすぐに浮かんできました。「嵐の前の静けさ」。この言葉が本当にふさわしいのかわかりません。 ただ思いついてしまっただけです。それ以外特に日記に書くことが思い当たらなかったから。 なんだか寂しい1日でした。 9/4 晴れ 今日も何も無し。「希望の世界」には誰もいません。ワタベさんからの連絡もありません。 夕方頃、くしゃみが出ました。別に風邪をひいてるわけでもないけど勝手に出ました。 誰かが私の噂でもしてたのかな?私の話をする人って誰だろう。お母さんかな。ワタベさんかな。 オクダだったらヤだな。暇だったのであんな奴の名前まで思い出してしまいました。 こんな事しか日記に書くことはありません。暇だよアザミ。「希望の世界」に来てよ。 今日も寂しい1日でした。 9/5 曇り 先生からお話がありました。「今度君に面会したいって人がいるんだけど、どうかな。」 その人がどんな人なのか説明してくれましたが、どんな人にもかかわらず私は会うつもりありませんでした。 ワタベさんとアザミしか信用しないって決めたから。この病院に通ってる中学生なんて私には関係有りません。 パソコンを趣味にしてるから話があうかもしれないって話は納得できるけど、その人信用できるかは別問題です。 私は断りました。先生は少し残念そうな顔をしたけどまぁ仕方ないなっ言ってました。 先生が行って部屋で一人になった時、とても嫌な気分になりました。断ってはいけなかったのかもしれないって。 だって仕方ないよ。信用できないんだから。決めたんだから。わかってるのに。なんで後悔してるんだろう。 「希望の世界」で「K.アザミ」が書き込んでくれました。昨日のお願いが効いたみたい。 「大丈夫。落ち着けば気分も良くなるよ。」・・・・そうだよね。考えたってどうしようもないもんね。ありがとうアザミ。 少し楽になったよ。 9/6 晴れ ワタベさんから連絡がありました。「明日は絶対『希望の世界』につないでね」と言ってました。 いよいよ何かを始めるつもりらしいです。今日はsakkyさんも書き込んでました。私も書き込みました。 誰かが私を呼んだ気がしました。この前私の話をしてた人かな?なんでそんな気がしたんだろう。 近頃理由もなく色々な感情が私の中に流れてきます。そして、「そんな気がする」って感じることが多い。 自分がよくわかりません。 9/7 雨 ワタベさんに言われた通り「「希望の世界」に繋ぎました。そこにはゲリラオフ会のお知らせが書かれてました。 9月15日、午後1時、横浜駅東横線改札前に集合らしいです。私は病院から出られないので行けません。 でもその事を書いては駄目なんだそうです。誰が来るのか分からないようにしたいからって。 来れる人だけが勝手に来るオフ会って言えばいいのかな?行けない私はどうすればいいんでしょうか? ワタベさん、私に何をして欲しいの?これから何が起ころうとしてるの?わからない。わからないよ。 私の頭の中はワケの分からない事だらけ。ワタベさんに対する信用するだけが私の心をつなぎ止めます。 私は 第七節 「序曲」 9/9 晴れ 今日もワタベさんと電話でお話しました。私はどうすればいいのか聞いてみました。 「サキさんは何もしなくていいです。適当に話を合わせて下さい。」 「あと、当日は『渚』さんの名前を貸して貰います。構わない?」ええ、構いません。 いつも用件だけで電話が終わってしまいます。考えてみると私はワタベさんのことを何も知りません。 電話を切る前に私はワタベさんにお願いをしました。「オフ会の前に一度会えませんか?」 いいですよ、と返事が返ってきました。私達、もっと話をしなくちゃいけないと思うんです。 ワタベさんをもっと知りたい。 9/10 晴れ まだまだ暑い日が続きます。「作業」に出るたびに汗がびっしょりになってしまいます。 そんな中、ワタベさんについて思いを張り巡らしてみました。あの人、どんな人なんだろう? いつも私には分からない話か用件だけを話しておしまい。どんな事を考えてるのか想像つきません。 おそらく私には決して想像し得ないものがワタベさんを動かしてるんだと思います。 「希望の世界」ではK.アザミが「オフ会参加は・・・っと。言っちゃいけないんでしたね。でも楽しみですよね」 との書き込み。アザミもワタベさんに会いたいの?でもこっち側での身体がないからあなたには無理だよ。 会えないよ。 9/11 晴れ sakkyさんも書き込んでくれたから私も書き込んでおきました。「行きたいけど行くかは秘密ね」 これで行くことをほのめかすことはできたと思います。実際に行くのはワタベさんだけど。 ワタベさんはオフ会なんか開いて何をするつもりなんでしょう?sakkyさんの姿を見たいだけ? それだけでも十分理由にはなるかな。私もsakkyさんの姿を見たい。でももっと何か有るような気がします。 もう一人の三木さんの事も知りたがってっけ。アザミは私のベットの下に居るけど・・・あの姿じゃ見せられないよ。 ワタベさん、何考えてるの? 9/12 晴れ ワタベさんに抱きしめられたとき、私は何が起こったのかうまく理解できませんでした。 約束通りワタベさんはオフ会の前に私に会いに来てくれました。オフ会で何をするつもりなのか聞いてみました。 そこで、突然抱きしめられました。「もう、何もしなくていいのよ。」って言ってくれました。 「あなたは、もう十分酷い目にあったから。嫌なことは忘れなきゃね。あとは私にまかせて。」 とても哀しい顔でした。「何も知らないくせにsakkyの名前を使う奴に、事の重さを思い知らせてやるの。」 思い出せない私の過去が、ワタベさんを動かす原因だって言ってた。私は一体・・・・? 部屋の隅で虫が這ってる。 9/13 晴れ 「希望の世界」ではゲリラオフ会について追記がありました。みんなベルをつけて来るんだって。 ラジオがどうのと書いてありましたが私はそんなラジオ知りません。ベルをつけると聴いてる証?変なの。 それにワタベさん。最初は1人称が「僕」だったのに途中から「私」に変わっちゃってるよ。うっかりしてたのかな。 私は「ベルはイイ考えだと思う!」と書いておきました。これでワタベさんも行きやすくなったと思います。 もうオフ会は明後日。何が起こるのか想像つかないよ。 心配・・・・。 9/14 曇り とうとうオフ会は明日になりました。私は何もできないけど、ここで祈ってるよ。何も起きませんようにって。 ワタベさん、頑張って。きっとうまくいくよ。だってそんな予感がするから。でも嫌な予感もするの。 もう私にはわけがわかりません。明日のことは明日にならないと知ることはできないんだから。 「希望の世界」に繋ぎました。ここに書き込んでる人だけじゃない。これを見てる人だって来るかもしれない。 画面に向かって小さく叫びました。「あなた達、一体何者なの?」 誰か答えてよ。 9/15 風が強かった 今日はオフ会です。午後1時過ぎ、ワタベさんから電話がありました。 ワタベさんが言った事を正確に書き留めます。 「今携帯からかけ・・・けど、時間無い・・・・かに話す・・・。誰が、何なのか分かった・・・・・・!  今・・・・を追ってるトコなの・・・。あと・・・にも会った・・・。・・・・・・に!あ、ごめん!今から地下入る・・・切るね!  じゃ!・・・・・連絡する・・・・・!」 私が聞き取れたのはこれだけでした。携帯の電波の調子が悪かったらしいです。それとも風のせいでしょうか。 ワタベさんはとても急いでるようでした。走りながら電話してたみたいです。 その後、ワタベさんからの連絡はありません。 「希望の世界」には誰も書き込んでません。誰もいません。何なの?みんな何処にいっちゃったの? ワタベさん、今どこ?教えて下さい。あなたは今どこにいるんですか?何が起きたんですか?答えて下さい! ねぇ、ワタベさん! 第八節 「無音」 9/16 曇り オフ会から1日たちました。ワタベさんからの連絡は未だにありません。 ワタベさんはオフ会で誰かに会った。これは間違いないと思います。でも、会ったのは一人だけじゃない。 誰かを追ってた。「あと・・・にも会った・・・。」とも言ってた。確かに「にも」って言った。と言うことは・・・二人? 誰がなんなのか分かったって・・・・・ワタベさんはsakkyさんともう一人の三木を知りたがってたんだから・・・・ その二人に会えたって事かな?じゃぁその二人は今どこに?ワタベさんから連絡無いのと何か関係が? どうなってるの・・・・・ 9/17 小雨 2日目。今日もワタベさんからの連絡はなし。何の音沙汰もありません。 今日はかなり涼しかったです。半袖では寒いくらい。ワタベさん、おとといはちょっと暑かったから半袖のまま? ちゃんと長袖着てるかな?風邪ひいてない?大丈夫?気になって仕方ないよ。早く連絡下さい。 お願いです。 9/18 晴れ 今日で3日目。まだ連絡がありません。 お母さんから電話が有りました。「そっちにワタベさん来てない?」って。 ワタベさんはお母さんにも後日連絡すると言ってたらしいのですが、やっぱり未だ連絡が無いそうです。 何処に行ってしまったの?ワタベさん。もう3日目だよ。おかしいよ。連絡するって言ったじゃない! 「希望の世界」には誰も来てない。みんな、消えた。消えてしまった・・・・・・。 ワタベさん・・・・。 9/19 ・・・・ ワタベさんが死にました。 9/20 雨が少し 昨日ワタベさんから来たメール こんにちわ。サキさん。 このメールをあなたが読む頃には私はこの世に居ません。 私にはもう耐えられないの。関わっちゃいけないことに関わっちゃったみたい。 サキさん。あなたもこれ以上「希望の世界」に関わっちゃダメ。 相手は、私が思っていた以上に・・・・はるかに・・・・手強かった。 狂ってる。そう。あいつは狂ってる。そして私も、狂わされたわ。 あいつのせいで私は狂ってしまった。その結果がこれ。 でもね、私はあいつに狂わされたから死ぬわけじゃないの。 あいつを狂わしてやるの。 怨恨、憎悪、あらゆる負の感情を抱えて死んでやるわ。 そこまでしないとあいつを呪えないでしょ? 私はね、サキさん。あのオフ会に行かなければ良かった、なんて思ってないのよ。 後の事を彼に託す事ができたから。彼はきっと、あなたを救ってくれるから。 カイザー・ソゼ。この名前を覚えておいて。あいつに対抗できるのは彼しかいないわ。 最期にもう1度言うけど、「希望の世界」にこれ以上関わっちゃダメ。 あいつにつけ回される事になる。・・・・そう言えばサキさんは以前にもあいつに・・・・昔の話は止めるね。 どうしてあいつが今自由にしてるのかはわからないけど、とにかく危険だから。関わってはダメよ。 家まで来るから・・・・ストーキングって・・・・されて初めて分かったけど・・・想像以上に怖いのね・・・・・。 ちょっと長くなっちゃったけど、私そろそろ逝くね。 人って簡単にノイローゼになっちゃうんだね。 そして、簡単に死を選んでしまうんだね・・・・。 サキさん。私は死ぬけど悲しむ必要は無いよ。 あと渚さんには秘密にしておいてね。これ以上ショックを与えたくないから。 私は今からお風呂場に行って手首を切ります。 じゃあね。風邪引かないように気を付けてね。 さようなら。 9/23 寒い ワタベさんからのメールを読んだ後、私はしばらく泣いてました。 もう日記を書くのを止めようと思いました。何をする気にもなれなかったから。3日前の日記が最後のつもりだった。 今日「希望の世界」を覗いたらワタベさんの忠告通り二度と行かないようにしようと思ってました。 この書き込みさえなければ。     kekeke自殺してやんの 投稿者:真・処刑人 投稿日:09月23日(木)       ワタベミキ。死に追いやってやったゼ。       案外脆かったな。ウフフ。 許せない。ワタベさんの死を侮辱するなんて・・・・・! ワタベさん、こいつのせいで自殺を選んでしまったの?こいつが全部いけないのね? 悔しい。悔しいよ。病院から出れない事をこんなに悔しく思ったのは初めて。ワタベさんを助けてあげたかった。 私も・・・・こいつ狙われてるのかな?「希望の世界」に関わるなって言ったのはこいつに狙われるから? ごめんねワタベさん。あなたの忠告を無駄にしちゃって。私、まだ「希望の世界」に残るよ。 あなたの敵を討ちたいの。それに・・・カイザー・ソゼ。この名前覚えたから。私、一人じゃないんでしょ? まだ終われないよ。 9/24 雨 台風はここまで来ることなくそれていきました。明日はきっと晴れると思います。 お母さんから改めてワタベさんの死を聞かされたとき、私は泣きませんでした。 その後ベット下からアザミを取り出してずっと抱きしめてました。 ワタベさんは結局アザミとは会わなかった。会えなかった。 色々動いてくれたワタベさん。今度は私が動く番だね。 外の雨はもう止んだみたい。雨の音が聞こえなくなった。やっぱり明日は晴れるよね? しんとした静けさが辺りを包んでます。 - 第2章 再始動 -  完 第3章 「鎮魂歌」 へ。